賛同者インタビューvol.1【田村 圭介 様】

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本プロジェクトは、徳島県東みよし町における地方創生の一環として取り組んでおります。こちらのインタビューは、プロジェクトへ賛同いただいた、東みよし町並びに徳島県にゆかりのある方を対象に実施してまいります。

第一弾として、東みよし町のご出身で、現在は兵庫県神戸市と東みよし町など徳島県にし阿波地域での二拠点生活でビジネスを展開されてこられた株式会社ヴィレッジズ代表取締役の田村圭介様にお話を伺いました

 

-徳島県(東みよし町)との関係を教えてください。

生まれが東みよし町で高校卒業までそこで育ちました。

子供時代は川遊びが好きで、近所に流れる吉野川でよく遊んでいました。当時はまだ川遊びのルールも厳しくなかったため、今の子供たちが禁止されているような高所からの飛び込みなどの危険な自然遊びもたくさんやりました(笑)

東みよし町は自然豊かな環境だったので川や山遊びが中心になっていましたが、そのおかげで「どうすれば怪我や事故につながるか」といった危機管理が学べましたし、自分にとってとてもいい思い出、財産になっていると感じています。

そして、若い時期にその環境から離れ、外(都会)に出たからこそ思うことですが、今でも自然豊かな東みよし町で生まれ育って本当によかったと思っています。

-現在のお仕事とそこに至るまでの経緯について教えてください。

大学を卒業してから、まずはファッション業界に就職しました。

中学生や高校生の頃だったかな?徳島市内に行けば洋服のセレクトショップや流行の音楽で溢れていて、毎週のように友人と一緒に徳島市まで買い物に出かけていました。

洋服が大好きだったのでファッション関係の仕事に携わりたいと思うようになり、大学からは神戸に進学して、大手セレクトショップにアルバイトから入り気がつけば正社員になっていましたね。

だから僕の学生時代はいわゆる「氷河期世代」に当たりますが、幸いにも就職に困ることはありませんでした。

就職した大手セレクトショップでは12年間、店舗マネジメントや人材育成、商品企画まで幅広い仕事を任されてきましたが、父の体調が悪化したことで退職までの最後の1年は時々実家に帰りながら父が経営していた農業生産法人を手伝いながら、会社を辞めることを考えるようになりました。

神戸と東みよしを行ったり来たり・・いわゆる「二拠点居住生活」というものでしょうか。今でこそよく聞く言葉ですし、実践されている人も多いと思いますが、当時はまだ珍しい生活スタイルだったと思います。

勤めていた大手セレクトショップは退職し農業生産法人の事業に専念するようになりましたが、まもなく父は他界してしまいました。その後3年間は経営者として農園管理から行商まで走り回っていたのですが、そんな折にある訪問先から「空き物件の活用」についての相談を持ちかけられ利活用についてのコンサルティングを手掛けたことが現在の仕事のきっかけです。

日本中で増えていっている空き家や手放しになってしまっている土地を有効に活用して、人と人とを繋げてその場所や地域全体の可能性を拡げていくこと(=「場作り」)ができれば面白いのではないかという考えを事業化していくために、株式会社ヴィレッジズという会社を立ち上げました。

株式会社ヴィレッジズを立ち上げて7年目となる現在は、

・不動産の活用、開発

・「場作り」役として企業や地域に入ってのイベントの企画運営、既存事業のブラッシュアップ

を主な事業として、兵庫県や徳島県を始め全国各地で仕事をしています。

今こうした仕事をしていると、サラリーマン時代から長く二拠点生活というものを続けてきた経験が活かされていると感じます。「都会で成功したイベントをアレンジして地方に持っていったらどうなるだろう」、あるいは「地方ならでは農業やものづくりといったコンテンツを都会に持っていくと喜ばれるのではないか」といったあらゆる地域が異なるからこそ生まれるアイデアや経験をそれぞれの場所に持ち込んで、「人が繋がっていくコト」として動かしていく仕事は本当に面白いと感じています。

もちろん単純に楽しいことばかりではなく、1つ1つの案件の全てがオーダーメイドで仕事をしていますから、毎回ゼロからイチを作るつもりで苦労しながらも真剣に向き合っています。これは大変なことですが、この仕事の醍醐味でもある部分ですね!

-今後の会社(お仕事)の展望を教えてください。

今はお客さんの物件や場所を有効に活用して、いかに人と人とを繋げていけるようにしていくかということを仕事にしていますが、いつかは完全に自らの「場所」を持って、そこを運営していきたいと思っています。

そしてやはりそれは、自分が生まれ育った徳島県で挑戦してみたいという気持ちが大きいです。実は故郷の東みよし町を舞台に温めている企画もあり、自分が生まれ育った場所にいる人たちを集めて、いい意味でみんなを驚かせることのできるような「場づくり」が実現できるよう考えているところです(笑)

 

-おぉ!それは今後会社として徳島県や東みよし町に進出する可能性があるということですか?

もちろん現地での事業が立ち上がったり、僕の会社が進出することでの現地事業者とのシナジー効果があったりと、双方にとって有益な連携などが見込めるのであればぜひ前向きに考えていきたいと思っています。

弊社の強みでもありますが、兵庫県を中心とした全国で培ってきたネットワークを活かしたような販路拡大などにも挑戦していきたいと考えています。

例えば、近年流行りの6次化産業。こういった取り組みも、1次生産者が独力で6次化を狙うのには無理があると思っていて、生産・加工・流通販売それぞれの専門家が各パートを集中して担っていくことが求められているのではないかと感じています。

それぞれの人(専門家)を繋ぎ、地域全体が盛り上がっていくような新しい産業づくり・コミュニティづくりに挑戦していきたいですね。

-徳島県在住(および東みよし町)の経営者の皆さま、ものづくりに携わる皆さまにメッセージをお願いします。

地域のためになる活動というものは「まず自分とその周り(家族やコミュニティ)が楽しいこと」が重要だと思っています。まずは自分の目に見える範囲で楽しいことをやっていき、それを同時多発的にできれば地域全体に盛り上がりが広がってくることをこれまでの仕事を通じて経験してきました。

一緒にエッジの利いた楽しい「場」を徳島県や東みよし町で作っていけたら嬉しく思います。

もしも、そういった「場」を作ることに興味がおありだったり、イベントアイデアをお持ちの方はぜひお声をかけていただければ幸いです。